国内機関との連携
国立国語研究所との連携事業(第2部門)
第2部門(日本語教育学位取得プログラム)は、国立国語研究所との連携を主要な柱として運営されています。これに一橋大学国際教育交流センターの多大な協力を加えて、第2部門は、小さい所帯ながらも他に類を見ない研究・教育の豊かな内実を誇っています。
国立国語研究所は1948(昭和23)年に創設され、独立行政法人を経て、2009(平成21)年10月に大学共同利用機関法人 人間文化研究機構の6番目の機関として設置された国内最大の日本語研究機関です。一橋大学のある国立駅のとなり、立川(北)駅からモノレールで1駅行った高松駅のそばにある、国内でもっとも著名な日本語研究機関の一つで、おもに近現代の日本語を対象に研究を行っています。とくに、最近では、1億語を超える「日本語書き言葉均衡コーパス」の構築で脚光を集め、日本語におけるコーパス研究を牽引する存在です。「日本語」という言語が持つ普遍性と個別性を多角的・総合的に研究し、その成果を広く社会に還元することにより、人間に関する理解と洞察を深めることをミッションとし、これまでの研究の蓄積を踏まえながら、研究の国際的拠点として、国内および海外の大学・研究機関と大規模な理論的・実証的共同研究を展開しています。そうした最先端の研究に携わるスタッフの生の声を聞き、直接指導を受けられるのが、第2部門の強みです。
また、国立国語研究所の研究図書室を自由に利用できることも、第2部門の強みのひとつです。この研究図書室は、日本語学、日本語教育関連の15万冊の蔵書を擁する国内唯一の日本語に関する専門図書室であり、他では得られない恵まれた研究環境を提供しています。第2部門の院生のなかには、図書室の利用を目的として国語研究所に通いつめる者も少なくなく、大きな研究成果を挙げています。