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一橋大学

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新 自 由 主 義 研 究 会

 

▷ 第43回新自由主義研究会

とき:2015年2月8日(日) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

テクスト:Henry A. Giroux, Neoliberalism's War on Higher Education.  Chicago: Haymarket Books, 2014.

報告者:田尻歩 (Introduction, Ch. 1)、星野真志 (Chs. 2, 3)、越智博美 (Chs. 4, 5)、河野真太郎 (Chs. 6, 7)

 

 日本においても、高等教育が新自由主義に「包囲」され、変容を迫られるプロセスが、いよいよ深化してきています。昨今の「スパーグローバル大学」に象徴されるようなグローバル化の命令、産業・経済界の意向を汲む入試・カリキュラム改革、その中での教養教育への攻撃と「産学連携」の強調、そういった 「改革」を可能にするための教授会からの権限の剥奪と学長の「リーダーシッ プ」の強調、こういった流れの背後にある勢力を一言で言えば、新自由主義ということになるでしょう。ここに列挙したような潮流は、多かれ少なかれグローバルに共有されているものであるように思われます。今回は、アメリカなどの状況を記述しつつ、新自由主義的な改革への抵抗についても紹介してくれている Henry Giroux の本を読みながら、わたしたちの置かれた状況への抵抗の糸口を模索できればと思います。

 

 

 

▷ 第40回新自由主義研究会 第47回冷戦読書会

とき:2014年8月16日(土) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

報告者:西亮太

テクスト:
スーザン・バック=モース『夢の世界とカタストロフィ――東西における大衆ユートピアの消滅』(堀江則雄訳、岩波書店、2008年)
Buck-Morss, Susan. Dreamworld and Catasroph: The Passing of Mass Utopia in East and West. Cambridge: MIT Press, 2000.

 

 

 

 

▷ 第39回 新自由主義研究会

とき:2014年7月12日(土) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

報告者:西亮太・遠藤不比人・河野真太郎

テクスト:三浦玲一『村上春樹とポストモダン・ジャパン』

 

 

 

 

▷ 第38回 新自由主義研究会

とき:2013年2月16日(土) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

報告者:河野真太郎、越智宏美、三浦玲一

テクスト:Daniel T. Rodgers, Atlantic Crossings: Social Politics in a Progressive Age.

 

前回に続き、今度は、福祉国家的な社会政策が大西洋をどのように横断したのかの系譜をたどります。長大な本なので三人で分担してやります。

 

 

 

▷ 第37回 新自由主義研究会

とき:2012年12月22日(土) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

報告者:三浦玲一

テクスト:ケース・ヴァーン・デール・ペール 『アトランティック支配階級の成立』

 

渡辺先生が翻訳された本の第二弾ですが、今度は三浦が報告します。トランスアトランティックな階級構造がどのように成立したか、とりわけ戦間期にどうであったかを中心に確認します。テキストを持ってない方は、三浦までご一報ください。

 

 

 

▷ 第36回 新自由主義研究会

とき:2012年11月23日(祝) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

報告者:渡辺雅男先生

テクスト:アレックス・カリニコス『帝国主義とグローバル政治経済学』(Alex Callinicos, Imperialism and Global Political Economy [2009])

 

渡辺先生がこの夏に翻訳されたカリニコスの本の梗概をしてくださいます。21世紀に入ってからの、つまり、新自由主義とグローバル化状況下での、マルクス主義の読み直しという、一連の渡辺先生の最近の(ご翻訳の)お仕事の一貫となります。楽しみです。

 

 

 

▷ 第35回 新自由主義研究会

とき:2012年10月21日(日) 16:00〜  13:30〜 (時間変更になりました)

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

報告者:三浦玲一

テクスト:米倉誠一郎『創発的破壊――未来をつくるイノベーション』、ミシマ社、2011年

 

 いや、すばらしい本です。反原発です。日本の近い将来にむけての指針を具体的に提示してます。この研究会でこれまで読んできた本の文脈のなかに位置づけます。

 

 

 

▷ 第34回 新自由主義研究会

とき:2012年9月10日(月) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

報告者:河野真太郎

テクスト:Stephen J. Ball, Global Education Inc.: New Policy Networks and the Neo-Liberal Imaginary. London: Routledge, 2012

 

 日本においてもかなり明白になっているように、新自由主義の政策とイデオロギーは教育にかなりの強い影響を及ぼしています。というより、教育を見ることで新自由主義がよく分かる、とも言えるでしょうか。今回は、イギリスの教育社会学者(もしくは政策社会学者)のStephen J. Ballの新著を読むことで、その主題について考えたいと思います。Ballは新自由主義的な教育政策がグローバルなスケールの政策ネットワークにおいて創出され、「輸出」されていることを論じています。この議論を、(できれば)イギリス国内での教育の市場化を問題とした前著のEducation plc (2007)とからめながら紹介したいと思います。

 

 

 

▷ 第33回 新自由主義研究会

とき:2012年7月15日(日) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

報告者:大貫隆史

 

 大貫の博士号請求(予定)論文『ダブル・アイからコンプレックス・シーイングへ――レイモンド・ウィリアムズと悲劇文学』(仮題)の概要を報告します。本論文は、リチャード・ホガートのdouble eye、レイモンド・ウィリアムズのcomplex seeingという言葉を鍵語とするものです。  

 ホガートのダブル・アイとは、二つの共在させがたい視点を同居させることであり、ウィリアムズのコンプレックス・シーイングとは、全体を複雑に見ることです。この二つは、くっきりと区分可能なものというより、相互にからみあったものですが、共通していることがあります。それは両者とも、現在の私たちに対し、制約と可能性の双方をもたらしている感情の構造である、ということです。  

 本論文の目的は、この感情の構造の系譜を、次の三つのテーマに焦点を当てながらたどることにあります。(1)二重視(ダブル・アイ)の時代としての1950年代イギリス。(2)二重視と「ブレヒト以降」のイギリス。(3)全体を複雑にみること(コンプレックス・シーイング)としての悲劇(文学)。  

 当日は、論文の概要を説明した上で、いくつかの章からの抜粋を紹介しつつ報告したいと考えています。

 

 

 

▷ 第32回 新自由主義研究会

とき:2012年5月20日(日) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

報告者:三浦玲一

 

 Arif Dirlikの"The Postcolonial Aura: Third World Criticism in the Age of Global Capitalism"と"Global Modernity?: Modernity in an Age of Global Capitalism”を読みます。Dirlikは、トルコ生まれ、Duke大学で教えてた、中国が専門の歴史家です。

 人文系の批評におけるポストコロニアリズムの90年代の流行をその時代の文脈のなかにきちんと位置づけること、その位置付けと相互補完的なかたちで、90年代を"global modernity"の時代として把握し直すことが主なテーマでしょう。冷戦の終焉を第二世界の消滅とし、リベラリズムの外部が亡くなった状態をポストコロニアリズムの背景としながら、新自由主義化を、その言葉をあまり使わずに、ぐろーばる状況として活写します。個人的には、Jamesonのpostmodenism論を、別の言葉で、やっていると言って構わないように思われます。

 参加ご希望の方は、三浦までご一報ください。

 

 

▷ 第31回 新自由主義研究会

とき:2012年4月1日(日) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

報告者:河野真太郎

 

河野の博士論文『田舎者の英文学――二十世紀イギリスの「文化」とその地政学』(仮題)の梗概を発表します。この博論は(1)田舎と都会、メトロポリスと植民地といった同心円状の地政学的想像力と二十世紀イギリスの文学作品との 関連(2)その、「文化」の概念と経験との関連(3)さらにその、リベラリズムの系譜との関連(4)その、私たちの生きる現在との関連をテーマとするものです。当日は、その全体像を紹介した上で、鍵となる章をいくつか紹介したいと思います。

 

 

▷ レイモンド・ウィリアムズ研究会

とき:2012年2月18日(土) 13:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

テクスト:Gwyn Thomas, The Dark Philosophers. Cardigan: Parthian, 2006.

 

20世紀ウェールズ文学の作品を読んでみましょうということで、まずは小説家・劇作家・テレビパーソナリティのGwyn Thomasの処女作The Dark Philosophers (1946)を読みます。南ウェールズの炭坑の街を舞台とした、ダークなユーモアのあふれる作品です。Gwyn Thomasについては、BBCで放映された30分もののドキュメンタリーでその人となりを知ることができます。

http://www.youtube.com/watch?v=aK3CqFmALLs(Welsh Greats - Gwyn Thomas Part 1)
http://www.youtube.com/watch?v=1up2Q_aouWs(Welsh Greats - Gwyn Thomas Part 2)

 

▷ 第30回 新自由主義研究会

とき:2012年2月18日(土) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

テクスト:Michael Denning, The Cultural Front. London: Verso, 1997.

報告者:近藤康裕

 

前回、新自由主義を準備した知的サークルのモンペルラン協会の系譜には、30年代のpopular front/cultural frontおよびそこからのトロツキー排除の問題があるということが明らかになりましたが、それを受けてそのテーマについての重要であるが分厚すぎる文献であるDenningを読みます。

 

 

▷ 第29回 新自由主義研究会

とき:2012年1月29日(日) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

報告者:三浦玲一

 

1)英国中心、植民地主義的、19世紀型帝国主義と、米国中心、金融資本主義的、20世紀型帝国主義を峻別したうえで、新自由主義を後者の帝国主義との関係で考えること
2)The Road from Mont Pelerin等を参照しながら、福祉国家期に体制の外部にあったネオリベラリズムの母体を、インターナショナルなアソシエーションのイデオロギーとして定位すること
3)その際に、20世紀初頭からの(英国の)new liberalism下のassociationismの流行や、30年代以降のpopular frontにおけるassociationismの位置づけになかに、ネオリベラリズムの誕生を位置づけること

上記三項を課題として、報告者が最近考えていることを発表します。上記The Road from Mont Pelerin他、大田信良「The Years, リベラリズム、アソシエイション」等を参考にしますが、主テキストはありません。

 

 

▷ 第28回 新自由主義研究会

とき:2011年12月23日(金) 16:00〜

ところ:一橋大学 東キャンパス国際研究館5階 ゼミ室2 (アクセス

テクスト:PMLA 126.2 (March 2011)より、冒頭のEditor's ColumnすべてとRichard Godden, "Labor, Language, and Finance Capital" (pp. 412-421)

報告者:大田信良、越智博美、三浦玲一、河野真太郎

 

グローバリゼーションと新自由主義の文化を考える上で、エネルギーシフトとそれをめぐる地政学はその「無意識」を構成するものと考えられます。そこで、非常に示唆的なコラムを特集したPMLAの2011年3月号を読みます。ついでに、同じ号に載っているRichard Goddenの論文も当研究会がこれまでやってきたことに深く関わるので読みます。

 

 

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