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講演会 Acting Up: The AIDS Crisis, Queer Art, and Visual Studies
- 日時:2017年7月20日(木)18:00~
- 場所:一橋大学 国立キャンパス(東)国際研究館3階 大会議室
- 講師:ネトルトン 太郎 (Temple University, Japan Campus. PhD, University of Rochester)
- 講演は英語ですが、質疑応答は日英で行います。
- 予約不要、入場自由
概要
芸術実践の役割やそれらへの批評について理解する上で、80年代後半および90年代のアメリカは、決定的な亀裂や移行が生じた場所となるだろう。また、エイズ危機への芸術による応答を分析することは、それらの時代において文化的にも政治的にも最も精力的な仕事を行った批評家たちにおいて、美術史からヴィジュアル・スタディーズへと移行する必要性が感じられていたことの理由を明らかにするだろう。本講義はヴィジュアル・スタディーズの理論的基礎という主題を扱う。そしてこの主題を、とりわけグラン・フュリーのような集団によるエイズ危機への応答として語られる80年代後半のアクティビズム・アートおよび、それに続く、フェリックス・ゴンザレス=トレス、ロバート・ゴーバー、ゾーイ・レオナルドといった作家による90年代初頭のクィアな芸術実践の隆盛という文脈に位置づける。
Taro Nettleton is a culture worker based in Tokyo. He teaches art history and visual studies at Temple University Japan. His recent writings have appeared in Art Review Asia, Bijutsu Techo, and Screen. His dissertation addresses relations of spatial politics and subjectivity in postwar Japanese art. Currently, he is examining the state of visuality in art during the Fukushima nuclear disaster.
文献リスト
- Douglas Crimp and Adam Rolstori, Aids Demographics (1990)
- Robert Gober, "An Interview with Gran Fury," Bomb (34), (1991)
- Douglas Crimp, "Getting the Warhol We Deserve," Social Text(1995)
- Jennifer Doyle, "Queer Wallpaper" (2006)
文献希望の方は 井上 間従文 (m.inoue@r.hit-u.ac.jp) までメールしてください。