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講演会「風景論を超えて?」
現代の風景としてのパレスチナとともに考える
- 日時:2024年11月28日(木)18:30~20:30
- 場所:一橋大学国立キャンパス(東) 国際研究館4F 共同研究室2(建物配置図)& ZOOM(字幕による情報保障あり)
- 参加費:無料(ZOOM参加ご希望の方はGoogleフォームに登録ください。)
- 講師:菅原 伸也(美術評論・理論)
- 主催・問合せ:井上 間従文
SYNOPSIS
1960年代末、映画『略称・連続射殺魔』の撮影をきっかけとして、映画批評家の松田政男を中心に映画監督・足立正生や写真家・中平卓馬などさまざまな人々を巻き込んで風景、映像、権力、革命、インフラなどに関する議論が盛んに展開された。そうした一連の議論は「風景論」と呼ばれ、現代でも多くの論者によって言及され論じられている。本レクチャーでは、まず松田による当時の風景論を簡単に振り返ったあと批判的な検討を加える。その上で改めて私たちの時代へと立ち戻り、学際的なリサーチグループであるフォレンジック・アーキテクチャーやその主宰者であるエヤル・ヴァイツマンの活動と言説を参照しながら、現代における風景という観点からパレスチナについて考えてみたいと思う。
菅原 伸也(美術評論・理論)
コンテンポラリー・アートそしてアートと政治との関係を主な研究分野としている。最近の関心は、アートと移動性について。主な論考に、「質問する」(ART iT)での、田中功起との往復書簡(2016年4月〜10月)「タニア・ブルゲラ、あるいは、拡張された参加型アートの概念について」(ART RESEARCH ONLINE)がある。他には、奥村雄樹(『美術手帖』2016年8月号)やハンス・ウルリッヒ・オブリスト(Tokyo Art Beat)へのインタビ ューがある。最近の論考には、「現代的な、あまりに現代的な――「ユージーン・スタジオ / 寒川裕人 想像の力 Part 1/3」展レビュー」(Tokyo Art Beat)や「同一化と非同一化の交錯――サンティアゴ・シエラの作品をめぐって」(『パンのパン 04下』)。