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一橋大学創立150周年記念 言語社会研究科シンポジウム総合知が求められるいま、人文学は何を担うのか
言語社会研究科は一橋大学創立150周年記念事業の一環として、「総合知が求められるいま、人文学は何を担うのか」と題し、以下の四つのセッションからなるシンポジウムを開催します。
- 医学史・医史学の手法と領域
- 一橋台湾研究
- 構想力の限界と拡張
- デジタル人文学の創発を支える技術と法制
各セッションではそれぞれ、医学の歴史、地域研究(台湾)、ドイツ近代美学、デジタル・ヒューマニティーズ(人文情報学)を専門とし、各領域におけるアクチュアルな課題の解決を先導し続けている研究者が講演を行います。各領域は研究手法、使用言語、対象とする地域等が異なるものの、人そのもの、人が生み出してきたもの、とりわけ文化、思想、言葉との対峙という人文学の根幹を共有しています。これら四つの異なる領域から人文学の豊かな学際的可能性を提示し、シンポジウム全体を通して堅固でありかつ挑戦的な「いま」の人文学の在り方が描きだされるよう企画しました。
分野連携や総合知の創出といった学術の新たな局面に際し、一橋大学における唯一の人文学分野の研究組織として、当シンポジウムを「未来に向けて人文学が担い続けるもの、人文学が新たに担うもの」に真摯に向き合う機会としたいと思います。
イベント概要
- 日時:2025年10月4日(土)10:30~17:30
- 場所:国立東キャンパス東2号館/Zoomウェビナーによるオンライン配信
- 対象:どなたでもご参加いただけます
- 申込方法:オンライン参加の場合のみ事前登録が必要です。事前登録は以下のオンライン参加用登録フォームからお願い申し上げます。
- オンライン参加用登録フォーム
※2025年10月2日(木)12:00までに登録してください。 - 問い合わせ先:lan-info[at]ad.hit-u.ac.jp(一橋大学言語社会研究科事務室)※[at]を@に変えて送信ください
- 会場案内図はこちら
詳細につきましては以下をごらんください。
開催日 | 2025年10月4日(土) 全体シンポジウム:10:30~(開場:10:00~) 個別セッション :13:00~(開場:12:30~) |
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開催方法 | ハイブリッド(会場+オンライン(Zoomウェビナー)) | ||
開催場所 | 一橋大学国立東キャンパス東2号館(東京都国立市中2-1) Zoomウェビナーによるオンライン配信 ※一橋大学国立東キャンパスのアクセスはこちら。東2号館までの案内図はこちら ※(参考)一橋大学 国立キャンパスアクセシビリティマップはこちら |
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言語 | 日本語 | ||
対象 | どなたでもご参加いただけます。 ※高校生、大学生の参加を歓迎します。 |
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参加費 | 無料 | ||
参加登録 | 対面参加の場合は直接会場までお越しください。 オンライン参加の場合のみ事前登録が必要になります。 事前登録はオンライン参加用登録フォームからお願い申し上げます。 ※2025年10月2日(木)正午までに登録してください。 |
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注意事項 | 【対面参加者】
【ウェビナー参加者】
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問い合わせ先 | 一橋大学言語社会研究科事務室 lan-info[at]ad.hit-u.ac.jp ※[at]を@に変えて送信ください |
プログラム概要/タイムスケジュール
プログラム概要 | 全体シンポジウム(東2号館2階2201教室) | ||
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10:30~10:40 | 開会挨拶 中野 聡(一橋大学長) |
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10:40~10:50 | 概要説明 中井 亜佐子(言語社会研究科長・教授) |
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10:50~11:30 | ラウンドテーブル「総合知が求められるいま、人文学は何を担うのか」 安西 なつめ(言語社会研究科講師)、吉田 真悟(言語社会研究科講師)、八幡 さくら(言語社会研究科講師)、大久保 友博(言語社会研究科講師) |
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11:30~11:40 | 閉会挨拶 大月 康弘(一橋大学理事・副学長(総務統括、研究統括、学長特命(創立150周年記念事業統括))) |
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11:40~12:00 | 一橋大学言語社会研究科企画 講演:「現在の《武蔵野深き》と⼭⽥耕筰の《武蔵野深き》:2つの《一つ橋の歌》」 登壇者:池森 義文(日本政策金融公庫、2024年度商学部卒、2023–24年度共通ゼミ履修者)、小岩 信治(言語社会研究科教授) |
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12:00~13:00 | 休憩 | ||
個別セッション(東2号館2階2201教室及び3階2301教室) | |||
2201教室 | 2301教室 | ||
13:00~15:00 | セッション1 医学史・医史学の手法と領域 司会:安西 なつめ (言語社会研究科講師) |
セッション2 一橋台湾研究 司会:吉田 真悟 (言語社会研究科講師) |
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15:00~15:30 | 休憩 | 休憩 | |
15:30~17:30 | セッション3 構想力の限界と拡張 司会:八幡 さくら (言語社会研究科講師) |
セッション4 デジタル人文学の創発を支える技術と法制 司会:大久保 友博 (言語社会研究科講師) |
各セッションの詳細
セッション①
テーマ | 医学史・医史学の手法と領域 | |
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概要 | 医学、医療の歴史を探究する医学史・医史学は、本来的に複合領域であり、人文・社会科学、自然科学の多様な背景をもつ研究者によって取り組まれている。古代から現在の先端医療まで、そして100年先につながる医学の在り様を見通すために、人文学の可能性を言葉による知識伝達などの観点から模索する。 | |
プログラム | 司会:安西 なつめ(言語社会研究科講師) | |
13:00~13:05 | 開会:趣旨説明、講演者紹介 | |
13:05~14:05 | 講演:「原典を読み解いて医史学の世界を紡ぐ」 講演者:坂井 建雄(順天堂大学医学部医史学研究室客員教授, 同大学院医学研究科解剖学・生体構造科学名誉教授) |
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14:05~14:25 | 問題提起「人とヒト、身体と人体と ―歴史でつなぐ人文学と医学― 」 提起者:安西 なつめ(言語社会研究科講師) |
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14:25~14:55 | パネルディスカッション パネリスト:坂井 建雄、有賀 暢迪(言語社会研究科准教授)、安西 なつめ(言語社会研究科講師) |
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14:55~15:00 | 閉会 |
セッション②
テーマ | 一橋台湾研究 | |
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概要 | 一橋大学で台湾について研究するとはどのような経験である/あったのか。言語社会研究科にゆかりの深い台湾研究者の講演を通じて、学際的領野である地域研究の視点から「人文学と総合知」について考える糸口を探る。 | |
プログラム | 司会:吉田 真悟(言語社会研究科講師) | |
13:00~13:05 | 開会 | |
13:05~13:40 | 講演①:「台湾と一橋の150年:『地域研究』的手法から」 講演者:松葉 隼(早稲田大学台湾研究所次席研究員) |
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13:40~14:15 | 講演②:「台湾の形成と台湾研究」 講演者:松永 正義(一橋大学名誉教授) |
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14:15~14:20 | 休憩 | |
14:20~14:55 | 全体討論 | |
14:55~15:00 | 閉会 |
セッション③
テーマ | 構想力の限界と拡張 | |
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概要 | 構想力は人間の能力の限界と拡張を示す。構想力に認識のみならず、創作活動における重要な役割を担わせた、カントと初期ロマン主義の議論をいま問い直すことで、人文学の知の営みを反省し、これからの哲学・美学研究の方向を見定める。 | |
プログラム | 司会:八幡 さくら(言語社会研究科講師) | |
15:30~15:35 | 開会 | |
15:35~16:05 | 講演①:「カント『判断力批判』と「構想力」」 講演者:小田部 胤久(放送大学客員教授・東京大学名誉教授) |
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16:05~16:35 | 講演②:「〈構想力〉と〈ファンタジー〉のあいだで――初期ロマン主義の想像力論について――」 講演者:宮田 眞治(東京大学大学院人文社会系研究科ドイツ語ドイツ文学講座教授) |
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16:35~17:00 | 登壇者間の意見交換 | |
17:00~17:30 | フロアとの質疑応答 | |
17:30 | 閉会 |
セッション④
テーマ | デジタル人文学の創発を支える技術と法制 | |
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概要 | 昨今、国内外で研究の高まりを見せるデジタル人文学において、その成果の露出は増えたものの、その裏側で支えてきた新しい技術と法律の存在は一般によく知られていない。現在も開発が進む様々な研究支援ツールや、新技術促進のための各方面の法整備について、最前線で活躍する識者に講じていただき、そののちフロアも交えて広く議論する。 | |
プログラム | 司会:大久保 友博(言語社会研究科講師) | |
15:30-15:45 | 開会挨拶「デジタル人文学の裏方について」 大久保 友博(言語社会研究科講師) |
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15:45-16:20 | 講演①:「デジタル人文学と図書館資源を用いた研究ツールの開発(仮)」 講演者:青池 亨(国立国会図書館次世代システム開発研究室) |
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16:20-16:55 | 講演②:「デジタル人文学と法制度(仮)」 講演者:生貝 直人(一橋大学法学研究科教授) |
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16:55-17:10 | 司会コメント、登壇者間の意見交換 | |
17:10-17:30 | フロアからの質疑応答 | |
17:30 | 閉会 |