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教員紹介

小泉 順也(こいずみ・まさや)准教授

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オフィスアワー 木曜日 16:30〜17:30(事前にメールで連絡してください)

教員の教育研究活動報告をPDFで見ることができます。

 

教員詳細紹介

学歴

1998/03 東京大学教養学部 教養学科(フランスの文化と社会) 卒業
1998/04 東京大学大学院総合文化研究科 超域文化科学専攻(比較文学比較文化) 修士課程入学
2001/03 同上、修士課程修了
2001/04 同上、博士課程進学
2001/09 パリ第4大学美術史学科 DEA課程留学 (2003/07まで)
2008/09 東京大学大学院総合文化研究科 超域文化科学専攻(比較文学比較文化) 博士課程単位取得満期退学
2012/02 同上に課程博士の年限内に論文を提出、博士(学術)の学位を取得

学位

2001/03 東京大学大学院総合文化研究科 修士(学術)
2012/02 東京大学大学院総合文化研究科 博士(学術)

職歴

2006/10〜2009/06 東京大学教養学部駒場博物館 事務補佐員
2007/04〜2013/03 法政大学文学部日本文学科 兼任講師
2007/04〜2012/03 日本女子大学家政学部 通信教育課程スクーリング 非常勤講師
2009/09〜2010/03 青山学院女子短期大学教養学科 非常勤講師
2009/10〜2012/03 東京大学グローバルCOE「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)  特任研究員 中期教育プログラム「イメージ研究の再構築」メンバー
2010/04〜2012/03 國學院大學文学部哲学科 兼任講師
2010/04〜2013/03 実践女子大学文学部美学美術史学科 非常勤講師
2011/09〜2012/03 日本女子大学文学部史学科 非常勤講師
2011/09〜2012/03 東京理科大学理学部第一部 非常勤講師
2012/04〜 現 在 一橋大学大学院言語社会研究科准教授
2013/09〜2014/03 日本女子大学文学部史学科 非常勤講師
2015/04〜2015/09 学習院大学大学院人文科学研究科美術史学専攻 非常勤講師
2015/04〜2015/09 日本女子大学文学部史学科 非常勤講師
2016/09〜2017/03 学習院大学大学院人文科学研究科美術史学専攻 非常勤講師

 

研究プロジェクト等

科学研究費補助金 研究活動スタートアップ
「フランスにおけるポール・ゴーガンの受容とコレクション形成史」(研究代表)、2011年度〜2012年度

 

受賞等

2010/05  花王芸術・科学財団 第4回美術に関する研究奨励賞

2011/05  第18回鹿島美術財団優秀賞

主要業績

著書・共著等

[共著]『ジェンダーにおける「承認と「再配分」』、
「フランスの地方美術館による作品収蔵と芸術家の様相:印象派とポスト印象派を中心に」、彩流社、2015年3月、pp. 225-245
[共著]「ゴンクール兄弟と美術――感覚と論理のあわいに生まれた美意識」、『パリI 19世紀の首都(西洋近代の都市と芸術2)』、竹林舎、2014年4月、pp. 459-481
[分担執筆] 「ゴーガンと日本」、「ブルターニュからタヒチへ」、『「ゴッホの夢」美術館−ポスト印象派の時代と日本』、圀府寺司監修・著、小学館、2013年3月、pp. 110-117
[分担執筆] 「ラファエル・コラン展」、『展覧会カタログの愉しみ』、今橋映子編著、東京大学出版会、2003年6月、pp. 60-65
[分担執筆] 「ジャポニスム年表」、『ジャポニスム入門』、ジャポニスム学会編、思文閣出版、2000年11月、pp. 14-27

 

論文

「アルフレッド・シスレーの居場所、作品の行方」、『アルフレッド・シスレー展――印象派、空と水辺の風景画家』(展覧会カタログ)、練馬区立美術館、2015年9月、pp. 76-83
「ルノワールと機関銃――エミール・ゲオルク・ビューレーの足跡」、『言語社会』、8号、2014年3月、pp. 77-86  
「ポール・ゴーガンとフランス人コレクター ――作品の創造と蒐集をめぐる政治学、1880-1910年」、『実践女子大学美學学美術史學』、実践女子大学美学美術史学会、26号、2012年3月、pp. 9-37
"Le réception de Paul Gauguin et ses portraits posthumes en France"、『國學院大學紀要』、國學院大學、50号、2012年2月、pp. 65-78
「ブルターニュにおける近代美術と文化的アイデンティティ――ポン=タヴェン美術館の創設とポール・ゴーガン受容の変遷」、『総合社会科学研究』、総合社会科学会、23号、2011年3月、pp. 17-30
「ゴーガンをめぐるコレクション形成の黎明期――20世紀初頭のフランスにおける個人コレクターと公立美術館の動向」、『実践女子大学美學学美術史學』、実践女子大学美学美術史学会、25号、2011年3月、pp. 11-30
「フランス近代絵画における仏陀の図像学的変容――ゴーガン、ルドン、セリュジェをつなぐ追慕の系譜」、『國學院雑誌』、國學院大學、111巻11号、2010年11月、pp. 170-184
「コレクターとしてのモーリス・ドニ――ゴーガン・コレクションの形成と展覧会の機能をめぐって」、『鹿島美術研究年報別冊』、鹿島美術財団、27号、2010年11月、pp. 302-313
「ポール・セリュジェと20世紀初頭におけるゴーガン没後の表象――《ティテュルスとメリボエウス(さよならゴーガン)》をめぐって」、『日仏美術学会会報』、日仏美術学会、29号、2010年8月、pp. 41-60
「ゴーガン没後の顕彰のゆくえ――ピエール・ジリウー《ゴーガンへのオマージュ》をめぐって」、『美術史』、美術史学会、167号、2009年10月、pp. 145-160
「ポン=タヴェンをめぐる記憶の場の創出――グロアネクの宿とゴーガン没後の評価史」、『レゾナンス』、東京大学教養学部フランス語・イタリア語部会、6号、2009年10月、pp. 9-16
「シャルル・シャッセの美術批評再考――ポン=タヴェン派をめぐる言説とブルターニュの地域主義のはさまで」、『比較文学』、日本比較文学会、51号、2009年3月、pp. 36-50
「銅像と写真に刻まれた駒場の記憶――アルチュール・アリヴェと第一高等学校」、『技術職員等による技術報告書』、東京大学生産技術研究所技術発表会実行委員会、4号、2008年10月、pp. 25-30
「美術情報のドキュメンテーション――駒場美術博物館資料室の限界と可能性」、『技術職員等による技術報告書』、東京大学生産技術研究所技術発表会実行委員会、3号、2007年10月、pp. 11-14
「エドモン・ド・ゴンクールと印象派の画家たち――絵画と美術品をめぐる美意識」、『比較文学・比較文化論集』、東京大学比較文学文化研究会、22号、2005年3月、pp. 14-36

 

翻訳

[監修] ギィ・コジュヴァル『ヴュイヤール――ゆらめく装飾画』、遠藤ゆかり訳、創元社、2017年1月
ウォウター・ファン・デル・フェーン「師という仮面:ポール・ゴーギャン、エミール・ベルナール、フィンセント・ファン・ゴッホが交わした手紙をめぐって」、『ゴッホとゴーギャン展』(展覧会カタログ)、東京都美術館、2016年10月、pp. 170-176
シャンタル・ブション 「パリ装飾美術館の型紙コレクション」、『Katagami Style――世界が恋した日本のデザイン、もうひとつのジャポニスム』(展覧会カタログ)、2012年4月、三菱一号館美術館ほか、pp. 285-289
ドニ・クターニュ 「セザンヌ――パリとプロヴァンス」、『セザンヌ――パリとプロヴァンス』(展覧会カタログ)、国立新美術館、2012年3月、pp. 8-11
キンバリー・A・ジョーンズ 「ワシントン・ナショナル・ギャラリーにおけるフランス近代絵画のコレクション形成史」、『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展』(展覧会カタログ)、国立新美術館、2011年6月、pp. 10-23
ジュリエット・ウィルソン=バロー 「マネのパリ生活情景――アトリエからアトリエへ」、高橋明也・三浦篤監修『エドゥアール・マネ再考――都市の中の芸術家』(国際シンポジウム報告書)、三菱一号館美術館、2011年3月、pp. 32-33
ステファヌ・ゲガン 「ファン・ゴッホとゴーギャン――ドラクロワの復活の行方」、「ポン=タヴェン派――後継者の伝説をめぐって」、『オルセー美術館展2010――ポスト印象派』(展覧会カタログ)、国立新美術館、2010年5月、pp. 103-109、129-131
フィリップ・ティエボー 「アール・ヌーヴォー期におけるパリの豪華産業」、『オルセー美術館展――パリのアール・ヌーヴォー、19世紀末の華麗な技と工芸』、世田谷美術館ほか、2009年9月、pp. 10-16、[章解説] pp. 26-27、36-37、60-61、121-123、148-149
バルテルミー・ジョベール 「ドラクロワをめぐる19世紀前半のフランス絵画とアカデミスム」、『フランス絵画の19世紀』(展覧会カタログ)、島根県立美術館ほか、2009年3月、pp. 2-12
ヴァンサン・ポマレードほか 「作品解説」、『コロー ――光と追憶の変奏曲』(展覧会カタログ)、国立西洋美術館、2008年5月、担当箇所、pp. 55-58、71-73、123-125、150
小山ブリジット 「ジュディット・ゴーチエ、日本・中国趣味著作集」、『ジャポニスム研究』、ジャポニスム学会、27号、2007年11月、pp. 100-102
ベルトラン・ドルレアク 「フランス人としての心得」、『異邦人たちのパリ 1900-2005』(展覧会カタログ)、国立新美術館、2007年2月、pp. 10-15
松浦寿輝 「漢字とかな――日本近代詩歌の造形的作詩法」〔原文はフランス語〕、『国際シンポジウム 詩学の愉しみ』、東京大学大学院比較文学比較文化研究室編、東京大学駒場キャンパス I、2005年11月5日、pp. 1-10
アラン・ケラ=ヴィレジェ 「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲) ――ピエール・ロチの翻訳者、称賛者」、『小泉八雲 没後百週年記念国際シンポジウム「世界中のラフカディオ・ハーン」』、東京大学駒場キャンパス I、2004年9月25日、pp. 103-115
ジャン=リュック・デュフレンヌ 「ミレーをめぐる旅」、『ミレー心の旅――ノルマンディからバルビゾンまで』(展覧会カタログ)、メルシャン軽井沢美術館、2001年7月、pp. 7-19
アンドレ・シャステル 「絵画のなかの絵画」、『西洋美術研究』、三元社、3号、2000年9月、pp. 14−32、画中画研究会の共訳
「作品解説」、『ボルドー美術館展』(展覧会カタログ)、福岡市美術館ほか、2000年4月、pp. 35-38、48、56、61、62、65、84、86

 

その他

「文化資源としての一橋大学」、『HQ』(一橋大学広報誌)、52号、2016年10月、pp. 8-15
[報告] 「銅像、肖像画、建築など」(平成27年度一橋大学春期公開講座)、『言語社会』、10号、2016年3月、pp. 17-21
[書評] 「南明日香著『国境を越えた日本美術史:ジャポニスムからジャポノロジーへの交流誌1880-1920』」、『比較文学』、日本比較文学会、58号、2016年3月、pp. 107-111
[文献紹介・編著]「文献リストと解題 美術と検閲」、『西洋美術研究』、三元社、16号、2012年6月、pp. 201-210
[展覧会評]「ポール・ゴーガン、近代性への突破展 / ポール・ゴーガン、神話の創造者展」、『西洋美術研究』、三元社、16号、2012年6月、pp. 223-230
[書評] 「陳岡めぐみ『市場のための紙上美術館』」、『比較文学研究』、東大比較文学会、95号、2010年8月、pp. 159-165
[文献紹介] 「文献リストと解題 聖俗のあわい」(19世紀フランスを担当)、『西洋美術研究』、三元社、15号、2009年12月、pp. 227-229、喜多崎親との共著
[傍聴記] 「シンポジウム 日仏美術交流の150年」、『ジャポニスム研究』、ジャポニスム学会、29号、2009年11月、pp. 18-20
[傍聴記] 「ジャポニスム研究の拡張と再定義のゆくえ、シンポジウム傍聴記」、『ジャポニスム研究』、ジャポニスム学会、28号、2008年11月、pp. 42-43
[書評] 「島田謹也『ロシアにおける広瀬武夫』」、『比較文学・文化論集』、東京大学比較文学文化研究会、24号、2007年3月、pp. 2-3
[年表] 「シチューキン・モロゾフと世界の西洋近代絵画コレクション1870−1950」、『プーシキン美術館展』(展覧会カタログ)、東京都美術館ほか、2005年10月、pp. 184-187、安藤智子との共著
[書評] 「西村正也著『コクトー、1936年の日本を歩く』」、『比較文学研究』、東大比較文学会、86号、2005年11月、pp. 169-174
[研究ノート] 「シャルル・ブランと画人伝の系譜」、『レゾナンス』、東京大学教養学部フランス語・イタリア語部会、3号、2005年3月、pp. 133-134

 

 

研究に関するメッセージ

 これまでの主な研究領域は、ポール・ゴーガンやナビ派を中心としたフランス近代美術史です。図書館に籠るというよりは、あちらこちらに出掛けて考えるタイプと言えるでしょう。振り返ってみると、自分の知らなかった資料や作品を見つけたときの新鮮な驚き、それを手掛かりに研究をまとまるときの躍動感、構想や調査の過程で出会った人のネットワークに支えられて、何とか研究を続けてきました。行きたい場所や見たい作品は数知れず、これからも機会を捉えて足を運んでいきます。その一方で、もう少し腰を据えた研究のスタイルも作り上げなくてはなりません。スピード感と粘り腰という、ふたつの要素を一緒に鍛えるつもりです。

 最近はパリや地方の美術館を舞台に、作品が収蔵されていくコレクション形成史の視点から、フランス近代美術を考え直そうとしています。どうしてそこにあるのか、いつからあるのか、なぜそのように呼ばれるのか等々を問題にしていますが、些細な疑問から発想を広げていくという意味では、日本もまた考察の対象に含まれます。

(2012年4月)

 

 

 

教育に関するメッセージ

 美術研究、あるいは広義の芸術研究を言語社会研究科で進めていくとき、いくつかの工夫や補足が必要となります。具体的な中身は人によって異なりますが、どこかで、そのことを意識してください。自分が納得できる研究テーマに早くから出会えれば幸せですが、それはときに偶然にも左右されます。決して簡単ではありませんが、限られた時間のなかで折り合いを付けて、研究のためのスキルを磨いて伸ばしてほしいと思います。気付いたことがあれば、適宜、助言をしていくつもりです。とはいえ、論文を書くというのは孤独な作業です。最後は各人がそれを引き受けて、ひとつの形にまとめ上げなくてはなりません。

 「今ここで出来ること」を突き詰めるなかで、可能性の探求は始まります。一方で、個人でやれることには限界もあります。個の力を補うゼミが集団として機能するためには、隣に座っている人に自分の研究の意義とおもしろさを理解してもらい、同時に仲間に対して、積極的に応答していく姿勢が求められるでしょう。まずは目の前にいる教員や学生に向かって、生き生きと言葉を語り、文章を綴ってほしいと思います。そして、本当の意味で自分の研究を伝えたい相手がどこにいるのかを、いつも確認してください。こうして紡がれた成果とそこに託した想いが、教室やキャンパスを越えて、外の世界に広がっていくことを期待しています。

(2012年4月)

 

 

 

 

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