新入生へのお知らせ
2025年度新入生ガイダンス(修士課程 第1部門専用)
第1部門「人文総合」へようこそ。コロナ以来、研究科や授業に関する「説明」はこうしてオンラインのみで行われるようになった新入生ガイダンスですが、それだけではつまらないでしょうか、みなさんが学生証交付に訪れるタイミングに合わせて、対面で質問を受けたり、みなさんどうし軽く顔合わせもできる機会をささやかに設けます。
- 4月1日(火) 14:45~15:45 於:東キャンパス 国際研究館4階 大教室
- 上の時間帯、3階で学生証交付が行われますが、その前後、お時間があれば上記4階にぜひお立ち寄りください。若干の教員が待機しています。出席必須とはしませんが15:00ごろからごく短時間、研究科長からごあいさつします。助手・助教のかたがたも顔を出してくれます。また院生自治会による案内も予定されています。
こちらのページでは、引き続いて、第1部門特有の履修規則などについて解説しますので、もう少しおつきあいください。規則上のことは『学生便覧』に書かれていますので、ここでは『便覧』に記されていないことどもを加えつつ、簡略にご説明します。
履修と修了要件について(科目群ごとの説明)
演習(ゼミ)(1学期につき2単位必修)
- 共通ページで述べたように、在学している限り春夏学期・秋冬学期ともに最低ひとつ「演習」(ゼミ)を履修しなくてはなりません。複数のゼミを同時に履修することが可能ですが、一度にとれるゼミはみっつまでです。
- 主演習(主ゼミ)は言語社会研究科で開講される演習(言語社会研究科の「演習担当教員」が開講する演習)でなければなりません。他方、言語社会研究科で開講される演習であっても、その年々の事情により主演習を担当しない教員もいます(その年度の演習を「主演習」として履修できないことがあります)ので、演習の選択に当たっては、HPの「演習担当教員一覧」を参照してください。また個々の演習(ゼミ)の性格と詳細については各教員の紹介ページもよく参考にしてください。
- 第2部門の演習も、担当教員の許可を得れば履修できますが、主演習は第1部門のそれでなくてはなりません。
文献演習(2単位選択必修)
- 「演習」と名付けられていますが、上記の「演習(ゼミ)」の扱いは受けません。語学力を鍛えるための科目群です。詳細は→こちらをご覧ください。
- 指導教員と相談のうえ、研究上必要な言語の科目を選ぶことが望まれます。実力に応じて、学部の語学授業を履修ないし聴講することも推奨されます。ただし卒業要件に数えられる学部授業単位数には制限がありますから注意が必要です(下記参照)。
基礎講義・専門講義
- 講義科目には「専門講義」と「基礎講義」があり、このうち「基礎講義」と上記「文献演習」を併せて合計最低2科目(4単位)を履修しなくてはなりません(選択必修)。この4単位のうち、最低2単位は「文献演習」でなくてはなりませんが、4単位ともに「文献演習」で取得することはさしつかえありません。
- 「基礎講義」は「専門講義」と比べて比較的専門性が薄く、どんな研究テーマの学生も気楽に履修して、自分の研究の幅を広げ、多くの分野に触れ、多くの教員や学生と知り合う機会を提供しています。特にリレー講義「人文学特論」は、そのつどのトピックをめぐる複数教員によるリレー講義で、楽しく見聞を広めるのに役立つと思われるので、1年次の履修を推奨しています。
専門日本語表現技法(外国人留学生として受験した者のみ、原則1年次2単位必修)
- 「専門日本語表現技法Ⅰ」と「ⅡA」「ⅡB」は、内容は異なりますが程度は同等です。「Ⅰ」と「Ⅱ」の同時履修は可能ですが、「Ⅲ」は、「Ⅰ」または「ⅡA」「ⅡB」を履修済みであることが条件です。いずれも上の必修の「文献演習」の単位には算入されません。
「博士課程コロキウム」
- 言語社会研究科開講科目のうち、これのみ、修士課程学生は履修できません(担当教員の裁量次第で聴講は可能です)。
第2部門の科目
- 教育実習を除く講義科目については、担当教員の許可を得れば第2部門の科目を履修することが可能です。ただし、演習は、教員の所属によって履修の可否のルールがあります。学生便覧で確認してください。「日本語教育学位取得プログラム」の修了証を得ることはできませんし、教育実習にも加われませんが、研究テーマによっては積極的に第2部門の教員にアプローチすることで、思ってもみなかった展望が開けることがあります。
他研究科の科目
- これらの科目リストが載っている各研究科『学生便覧』等は、CELS>ダウンロードセンター で入手できます。履修できない科目も多いので、『便覧』や各研究科HPなどでよく調べましょう。
- 他研究科の演習を履修しようとするときには、必ず事前に担当教員の了解をとってください。他研究科のゼミは通年4単位であることが多いので、休学・留学の際にはその点に留意してください。
学部科目
- 履修可能なのは、「共通教育発展科目」のうち「発展共修」科目、すなわち科目ナンバーコードの4桁目が「4」である科目(XX-X4XX-X)です。4単位まで、修了単位に算入できます。
- 英語以外の語学「中級」(「フランス語中級」など)は、ナンバーコードの桁目が「4」ではありませんが例外的に履修できます。ただし修了単位には算入できません。
- 上記以外の科目は、教員の許可を得て聴講できる場合がありますが、履修登録はできません。
学芸員資格取得プログラム
言社研では2002年度以来、学芸員資格を取得するためのプログラムを開設し、たいへん成功を収めています。将来博物館や美術館での勤務を希望するひとに、貴重な選択肢を提供します。
- 学芸員資格の取得を希望する場合は、年度初めに開かれるガイダンスに必ず出席してください。日時・場所は関連科目のシラバスなどに記載されています。やむを得ない理由で欠席する場合は、事前に連絡を言語社会研究科事務室まで入れてください。
- 資格取得のためには、関連科目を19単位取得することが必要です。うち「博物館概論」(2単位)、「博物館資料論」(2単位)は、研究科の修了要件単位としてカウントできますが、それ以外の科目は修了要件単位には含まれません。すなわち言社研の修了要件単位のほかに15単位が余計に必要になりますから、計画的に履修を進めましょう。希望する主演習(主ゼミ)などと時間割が重複する場合は、速やかに事務室に申し出てください。
おわりに
第1部門のガイダンスは以上です。こうしてテクストで読むだけだと、何か頼りない気持ちがするかもしれません。しかし、みなさんも私たちも間もなく互いに顔を合わせるでしょうから、指導教員候補を始め、傍らにいる人に遠慮なく訊きたいことを訊いてください。時代はますます困難になってゆくようですが、めげず屈せず、力を合わせて困難を乗り超えていきましょう。