新入生のかたへ

新入生へのお知らせ

2024年度新入生ガイダンス(全体共通)

言語社会研究科への入学・進学おめでとうございます。みなさんのご無事と健康、そして実り多き豊かな日々を願っています。

このページでは、まず、修士・博士課程、第1・第2部門の別なく全体に共通する事柄について説明します。いちばん下まで読んだら、修士課程第1部門・修士課程第2部門・博士課程共通それぞれのページに飛びましょう。ページの下からも飛べますし、左の薄みどり色のナビゲーションからも飛べます(なお、このHPでは、リンク先のページは基本的に同一タブで開きます。もとのページに戻るときは、ブラウザなどの「戻る」ボタンを用いてください)。

履修と修了要件、各種就学支援について

言社研とはどんなところか――研究科の概要についてはこのHPの常設ページに記されていますし、7月や12月の「入試説明会」のときに専用ページをご覧になったかたもいらっしゃるでしょう。改めて確認したいかたは、以下のページに始まる「言語社会研究科とは」のページ群をご覧ください。

修了要件および履修の手引きについても、新しく常設ページを用意しました。

みなさんの学修生活は、まず「指導教員」を決めるところからはじまります。その方法や留意点なども上のページにありますので、よく読んでさっそく検討を開始してください。修了要件や科目履修の規則などについては、学期初頭に配布される『学生便覧』に詳細が記載されていますから、折に触れてよく参照するようにしてください(『学生便覧』は一橋大学の教務システムからもダウンロードできますが、現在は2023年度版が載っており、4月以降に更新されます)。

言社研は規模こそ小さいけれど、学生のみなさんの興味関心範囲はひとりひとりとても大きく異なっていますので、どのようにして科目を選んで履修し、単位をとり、修士論文を書いて卒業するか、入学から修了までのそのプロセスも人さまざまです。隣の人の時間割をのぞいて、真似して自分も同じ科目を履修する、あるいは先輩が1年生のときに履修したのと同じ科目をとればいい、という具合にはいきません。自分自身が探求したいことをよく見極めて、指導教員と相談しながら、ひとつひとつ科目を吟味して履修する必要がある、いわば全面的アラカルト方式です。それはとても心許ないことかもしれませんが、同時に心躍ることでもありうるのではないだろうか、と我々スタッフとしては期待するものです。

上のページに、研究科独自の「日本語チュートリアル」制度についての説明がありますが、その他、各種就学・就職支援については以下のページをご覧ください。

現在、言語社会研究科には3人の助手さんがいて、それぞれ、言語資料室(6階)、視聴覚資料室(6階)言語情報処理室(5階)に常駐しています。言語資料室・視聴覚資料室では資料の貸出も行っています。貸出期限や制限、開室時間などについてはそれぞれのページをご覧ください。教員に相談しにくいことがあったら、助手さんに相談してみるのもいいかもしれません。

各種事務手続きについて

その他各種手続きについては、『学生便覧』をよく参照してください。留学・休学・復学・退学等を希望する際には、指導教員と事務室によく相談の上、提出期限までに必要書類を提出してください。期日を過ぎたものは受け付けられません。上記の各ページからダウンロードできる書式に、期日等について詳細が記載されていることがありますので、あらかじめ充分に注意してください。

重要な注意事項

教務その他に関する重要な事務連絡は、大学から配布されるメールアドレス(学籍番号@g.hit-u.ac.jp)宛にメールで行いますので、当該アドレスは必ず随時チェックする習慣をつけてください。普段使用しているメールアカウントへ各自で転送設定も可能です(方法は→こちらをご参照ください)。メールを見ていなかったために起こる不利益については、大学は一切責任をとりません!

メールサーバーの不具合などによりメールが届かない場合のために、届け出た電話番号も、常に活かしておいてください。「連絡がつかなかった」ために起こる不利益についても同上です。

研究科全体に関する事項は当HPのトップページで、また大学全体に関する事項は全学HPで告知されます。

言語社会研究科事務室

lan-km@ad.hit-u.ac.jp  TEL 042-580-9019

*開室時間帯にご注意ください。

研究科事務室は国際研究館3階にあります。研究科というものを海原をゆく船舶に喩えてみるとき、教授会が甲板上のいわゆるブリッジに座するものだとすれば、事務室は機関部であり、研究科の最も重要な内燃機関室、心臓部にあたります。みなさんは折に触れて、ここの職員さんたちのお世話になることでしょうが、常に礼儀と敬意とを忘れないようにしてください。職員のみなさんは(教員以上に!)学生思いのかたがたです。いちばん大切なのは、各種書類の提出締切を厳守すること、そして、事務室からの連絡が常につくようにしておくことです。

各種提出書類や申請など、締切厳守は当然ですが、何であれなるべくゆとりをもって進めるように心がけましょう。それは、学園生活をストレスなく送るためのひとつのコツでもあります。また教員に対しても、例えば推薦状を依頼するときなどは、同じくなるべく時間的余裕をもって依頼するようにしましょう。「明日までに推薦状をお願いします!」等と言われても、なかなかそうはいかず、双方困ってしまいますから。

教務上の細かな制度や各種事務手続きの詳細については、教員に訊いてもよくわからないことがしばしばなので、必然的に事務室に訊ねるケースが多いと思います。けれども、みなさんがおそらく思う以上に事務室は多忙です。研究科の基本情報は『学生便覧』に載っていますし、このHPにもかなりのことが載っていますので、自分で調べられることはなるべく調べた上で、具体的かつ簡潔に訊ねるように心がけてください(もっとも、履修の規則などはたいへんにややこしいものでもありますから、調べても頭がグルグルするばかりのときは、むしろ遠慮せず事務のかたに頼ってもいいと思います)。

教務や事務手続きに関することは事務室に相談するのが王道ですし、研究に関することはもちろん指導教員を始め身近な教員や先輩に相談するのが自然です。助手さんたちもいます。また、研究科の枠を超えたさまざまな相談には、上記リンクに示されているさまざまな全学窓口が対応してくれますが、これらの全学窓口が少し敷居が高く感じられる場合のために、言社研では「研究科カウンセラー」なる役目を年代わりで2名の教員が引き受けています(2024年度は井上間従文教授および有賀暢迪准教授)。とはいえ、相談できる相手は「研究科カウンセラー」に限りません。誰でも、自分にとって最も話しやすい教員に相談すればよいのです。研究や大学生活に関する個人的な悩みや、教員との軋轢、あるいは学生どうしのトラブルなどで苦しいときは、ひとりで悩んでいないで、なるべく早いうちに誰か教員に相談してみてください(この種のことは事務室では解決できませんから、事務室ではなく教員に相談するようにしてください)。小規模とはいえ第1、第2部門を併せれば20名近い教員がいますから、誰かはきっと話し相手になれるでしょう。そういうときのためにも、なるべくいろいろな授業に出て、いろいろな教員を知るといいと思います――もちろん、普段から研究と思考の幅を広げるためにも。

「研究倫理」について

最後に重要なお話をします。「研究倫理」という言葉をおそらくみなさん聞いたことがあるでしょう。盗むな、殺すな、嘘つくな――そういう一般的なモラルに置き換えるなら、他人の研究を盗むな(剽窃防止)、他人を傷つけるな(個人情報の保護)、二重投稿や成果改竄など事実を糊塗する行為をするな(捏造防止)、というような、いわゆる「不正行為」をしないこと。当たり前だと思うかもしれませんが、何がどこまで「不正」とみなされるのか、私たち教員さえ実はわかっているようで厳密にはわかっていなかったりします。どこそこの大学の教員が捏造したとか剽窃したとか、そういう不名誉なニュースが後を絶ちません。なにも不正をしようと思ってするのでなくとも、ふとした不注意で禁忌にひっかかってしまうことが多いのです。ひとたび「不正」が行われれば、多くの関係者を傷つけるばかりか、自分自身のキャリアが致命的な打撃を受けます。

昨今あらゆる大学の例にもれず、当研究科も、研究倫理遵守に関する「ポリシー」を公開しています(→「研究倫理に関する理念と方針(公式)」)。このうち最初の項目に「言語社会研究科を構成する全ての研究者(教員、研究員、大学院生および研究生)」とあるところに注目してください。重要なことは、「研究倫理」に縛られるのは教員だけではないということ――大学院生もまた、修士課程に入学したそのときから、同じ倫理に縛られるということです。学生であっても、「研究者」の卵として、社会的責任を持つのです。

とはいえ、具体的に、では何をどう間違えてしまうと「不正」になるのか、この簡素な「ポリシー」を読んだだけでは、細部までは俄かには明瞭にならないでしょう。教員・学生を問わず、一度は詳細を学ぶ必要があります。

現在一橋大学では、公正な研究活動の推進のため、研究倫理教育プログラム「eAPRIN」を大学院生(修士課程・博士課程)全員が受講することとなっています。ユーザーIDはみなさんに配布されるメールアドレスがそれとして設定されますので、設定が済み次第、みなさんひとりひとりにメールで受講案内が届くでしょう。届いたら、なるべく早いうちに受講してください。それなりに時間と手間のかかるプログラムですが、受講の意義は充分にあります。2年後、せっかく仕上げた修士論文がうっかり「剽窃」として不合格になったりするような、そんな残念な目に合わないためにも、早期の受講を強くお勧めします。

全学のHPにも、「研究倫理審査について」というページがあります。ここからさまざまな規則へ飛べますので、ぜひ一度閲覧してください。

ひとまず、ここまで

第1、第2部門共通ガイダンスは、おおむねこれで終わりです。このガイダンスページは一か月くらいで閉じますが、上に紹介した各種ページは常設ですので、いつでも必要なときに参照してください。プリントして手元に取っておくのもよいですが、場合によって何か変更・更新が生じることもありうるので、気をつけていてください。

だいたいの見当がついたら、さっそく履修手続きを始めてみましょう。そのさい、トップページの「在学生へのお知らせ」にある、「ゼミ選考のご案内」及び「継続的オンライン対応の申出について」の2種のPDFもご参照くださるとよいでしょう。

学生のみなさんも、私たち教員も助手も補佐員も、そして事務のかたがたも、言社研という同じひとつの小舟に乗り合わせて進む仲間です。何かと困難な時代ではありますが、一緒に、心地よい勉学環境を作り上げていきましょう。

なお、キャンパスや研究棟の案内動画を→こちらのページから見ることができますので、よろしければお楽しみください。

次は……

下のFAQに目を通したら、次は部門別のガイダンスページに飛んでください。

FAQ
シラバスに「対面」と書いてあるが、先生に伺ったら実際にはオンラインにも対応できる授業である、というケースがありました。 これは特殊なケースと考えるべきでしょうか? 時間的な都合でオンラインであれば履修が可能な授業があるのですが、シラバスには「対面」と書いてあり、授業担当の先生に「オンラインでも受講可能かどうか」を問い合わせるのが失礼に当たるのではないかと迷い、おたずねいたします。
シラバスに「対面」とある授業科目は、原則として対面で行われます。大学所定の事情のある場合は、担当教員に届け出ることによって、オンライン受講等の対応を受けることができます。教員によっては、所定の事情以外の理由でもオンライン受講を許可することがあるかもしれませんが、それは例外的な措置となります。オンライン受講が可能かどうかを教員に問い合わせるのは「失礼」ではありませんが、所定の事情によらない場合は不可能と回答するのがあくまで原則であることを、ご了承ください。ただし個々の授業については、シラバスをご参照ください。
履修できる単位数の上限はありますか。
上限の定めはありませんが、履修した科目をどれもきちんと修めようとするなら、実際には週に6~7コマ程度が限度ではないかと思われます。
HGP(Hitotsubashi University Global Education Program)科目を受講することは可能でしょうか。
HGP科目は学部の交流学生・留学生のための科目で、大学院生の履修は想定されていません。したがって単位をとることはできませんが、もし聴講したければ、担当教員に個別にe-mailで相談してみてください。
履修登録しなかった科目のオンライン授業を視聴/聴講することは可能ですか。また、聴講するにはどのような手続きが必要ですか。
履修しないまま聴講したい場合は、担当教員の許可が必要ですので、科目の担当教員に直接メール等でご相談ください。許可された場合には、教員から何らかの指示が出るでしょう。
履修登録した授業については、CELSを通して教室が提示されるのですが、履修を迷っていてまだmanabaにしか登録していない授業や、個人的に聴講しようと考えている授業などについては、教室の情報がどこにあるのかわかりません。講義やゼミ等がおこなわれる教室の情報をまとめたものはありますか。
言語社会研究科の授業の教室については、HPの(Students>授業と学位論文>時間割・休講・教室変更など)のページの上の方にある「時間割/春夏学期」のPDFをごらんになれば、各授業の開講時限と教室が記載されています。折々の変更や休講情報などもこちらのページに記載されますので、必要に応じて閲覧してください。他の研究科や、学部の授業、共通教育(教養教育)授業などについては、CELS>ダウンロードセンター>001.授業関係01(授業時間割)>大学院Postgraduateのところをクリックして開くと一部の情報が見られますが、そこに記載のない授業については、各研究科のHPを見るか、個別に問い合わせる必要があるようです。