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教員紹介

教員と研究領域/第2部門(日本語教育学位取得プログラム)

太田 陽子

研究室:国際研究館2階
オフィスアワー:質問や相談には随時応じます。メールでご連絡ください。
連絡先:メールアドレスはスパム対策のため画像化されています
研究概要とメッセージ

これまで、日本語学校、海外の日本語教育機関(マレーシア)、複数の大学の国際センター、地域のボランティア活動、大学や日本語教育機関の教員養成プログラム…と、いろいろなところで、いろいろな人を対象に、いろいろな形で日本語教育に関わってきました。同じ日本語教師という仕事でも、それぞれの現場で求められることはすいぶん異なったもので、それぞれに楽しさと苦労、そして、大きな学びがありました。

この「いろいろ」ということ=多様性こそ、日本語教育の最大の魅力なのではないかと思います(それは同時に、日本語教育の難しさでもあるわけですが)。日本語のクラスは、多様な背景と多様な目的を持った学習者がそれぞれに、教師と、クラスメートと、そして異文化と向き合う自分と出会う1つの場です。私のゼミや講義では、その空間と時間を、学習者とともにどのように共創していくのかを、みなさんと一緒に考えて行きたいと思います。

研究上のテーマは、運用力につながる文法記述を考えることです。これまでの文法記述は、日本語とはどのようなものかという学問上の問いに基づき、それぞれの表現について追究されてきたものが中心です。それはもちろん大切なことであり、私自身も日々向き合う興味深いテーマですが、日本語が運用できることが前提となっているそうした記述には、非母語話者にとって切実な「その表現をどう使うのか」という視点は、欠けてしまいがちです。教育のための文法は、その表現が使えるようになるための記述でなければなりません。そこで、学習者のための文法として、運用に関わる「文脈」的な条件に着目し、コミュニケーションの参加者(だれがだれに)や発話意図(なにをするために)といったことから文法記述をとらえなおす試みを続けています。

さまざまな社会情勢のなかで、日本語教育はこれから重要な役割を担っていく必要があります。言語社会研究科のなかで日本語教育を考えるということは、自らの教育実践について、言語とは、社会とはといった広い視野でとらえていくことでもあります。社会へ広くアンテナをたてつつ、目の前の「現場」に実直に向き合うこと。そのバランスを大切にしたいと考えます。

研究を触発し、導き、ときにダメ出しをして、牽引してくれるのは、やはり日々の教育活動であり、学習者(そして教師仲間)です。教育実践が研究の背中を押し、研究が明日の教育実践を変える、そんな「研究」と「教育」の理想的なサイクルを、悩んだり迷ったりしながら、一歩ずつ一緒に歩んでみませんか。