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教員紹介

教員と研究領域/第1部門(人文総合)

吉田 真悟

研究室:東キャンパス国際研究館6階
オフィスアワー:随時(事前にメールで予約を取ること)
連絡先:メールアドレスはスパム対策のため画像化されています
研究概要とメッセージ

専門は社会言語学と台湾語研究です。学部生時代は主に記述言語学を学んでいましたが、卒業後企業への就職を経て、言語と社会の関わりに関心を持つようになり、現在の道を進むに至りました。切り込む角度は変わりましたが、対象としている言語は一貫して台湾(閩南)語です。

主な研究テーマは、少数言語や危機言語の言語復興と、文字使用に関する諸問題です。このどちらも、言語と社会が交わる結節点に位置付けられるものだと考えています。また最近は、その中から「言語意識」が一つのキーワードとして浮かび上がってきているのを感じています。

従ってゼミナールでは、言語と社会に研究関心のある方の参加を歓迎します。ただこの場所が「言語社会研究科」である以上、それだけでは全員が対象者となってしまいそうですから、具体的な学問領域としては、社会言語学または言語社会学を中心としたいと思います。とは言え、社会言語学または言語社会学(この言い方が既に曖昧さを孕んでいますが)は外延が非常にぼやけた領域でもあり、私自身も学問的なアイデンティティに迷いを抱えた経験があります。ですので同じように迷っている方は、まず門戸を叩いてみて下さい。

対象とする言語・地域は問いません。私自身が台湾語を研究対象としていることから、台湾をはじめとする東アジア地域をフィールドとした研究には、よりきめ細かい指導ができるかと思いますが、議論に多角的・全球的な視点をもたらしてくれるという意味で、それ以外の地域を対象とする方も寧ろ歓迎します。

(学部で開講する共通ゼミナールについては、基礎となる関心事は同じですが、台湾という地域により焦点を当てた内容とする予定です)

日々の研究は基本的に個々人で進めていくものですが、そうであるからこそ、知識や悩みを共有し議論する場が決定的に重要です。ゼミナールがそうした場所になるよう努力したいと思いますので、共に創り上げてくれる皆さんの参加をお待ちしています。

2022年4月