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お知らせ

国家・公民社会・言論空間 ―“災難”(512/311)後的文化反思―

  • 日時:2013年7月19日(金)午後2時〜5時
  • 場所:東キャンパス国際研究館5階 ML会議室
  • 参加自由/使用言語:中国語(必要に応じて概括的な通訳を行う準備があります)
  • 連絡先:坂井 洋史(一橋大学言語社会研究科教授)
  • 主催:一橋大学大学院言語社会研究科研究プロジェクト「中国現代文学研究ネットワークの構築(第U期)」

問題提起(14:00〜14:20) 
坂井洋史
(一橋大学言語社会研究科教授)

報告1(14:20〜15:00) 
許司未
(一橋大学言語社会研究科博士課程)
「地震後的“中国”想像」 (地震後、“中国”はいかに想像されたか?)

報告2(15:10〜15:50)
郭春林 (上海大学文化研究系教授)
「災難時刻的国家與社会」 (災厄の時における国家と社会)

討論(16:00〜17:00)
コメンテーター:王 暁明(上海大学文化研究系教授)

 2008年5月12日に発生した四川大地震……この「災難」の最中に見られた様々な現象――若年層を中心とした広範な連帯/支援の呼び掛け、現地に駆けつけた多くのボランティア、政府の「強力」な「指導力」の顕示と中央集権体制への「賞賛」、「微博」など新たなメディアを通じて拡散した「民間」の声、民族主義的情緒の高揚と全民的一体感の醸成――は、21世紀中国にあっていかなる意味を持つことになるのでしょうか?

 強大な巨大集権国家への再編に合法性を与えるものか、あるいは国家/政府による支配を脱した新たな社会モデルの基本原理を示唆するものか……中国思想文化界の評価は様々であり、今日に至るも共通の評価/認識に達していないようです。

 そして2011年3月11日の東日本大震災……巨大自然災害と原発事故は、われわれの社会/生活のあり方そのものに本質的な問いを投げかけ、いまも投げかけ続けています。それは近代世界の根幹をなしてきた原理への強い質疑を含むものです。“512”の後、中国人が想像する社会のあり方、“311”の後、日本人が想像する社会のあり方、両者は同じ方向を向いているのでしょうか?その想像力は、いずれも人類社会の、より合理的で幸福なあり方へと向けられているのでしょうか?中国の文化批評界の最前線で活躍する研究者を迎えて討議したいと思います。

 

 

 

 

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