汪暉氏講演会「声の善悪:啓蒙とは何か 魯迅『破悪声論』再読」
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魯迅が1908年日本留学中に書いた『破悪声論』は何を意味しているのでしょうか。そこには、近代を迎えようとする中国の行方を、留学先において、原理的に考え抜こうとした魯迅の思索が残されているよう思われます。魯迅の思索を手がかりに、20世紀初頭の東アジアという特定の場から、「啓蒙」の意 味を問い返すことができるのではないでしょうか。 中国を代表する人文知識人の汪暉氏が、日本において、初期魯迅のテクスト『破悪声論』を精読します。ご関心のある皆さまのご参集をお待ちしています。 【汪 暉 WANG Hui おう き】 清華大学人文学院教授。主な著作に『反抗絶望:魯迅及其文学世界』、『死火重温』、『現代中国思想的興起』、『去政治化的政治:短20世紀的終結与90年代』。日本語訳された著作に、『思想空間としての現代中国』(岩波書店)、『世界史のなかの中国:文革・琉球・チベット』(青土社)、『近代中国思想の生成』(岩波書店)。 |