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教員紹介

教員と研究領域/第1部門(人文総合)

糟谷 啓介

研究室:西キャンパス第二研究館4階 402室
オフィスアワー:月曜日 12:40~13:10(事前にメールで予約を取ること)
連絡先:メールアドレスはスパム対策のため画像化されています
研究概要とメッセージ

現実のなかで言語が中立的なコミュニケーションの道具にとどまったためしはない。言語はさまざまな方向から社会的価値づけの対象となり、ひいては独自の現実性をそなえた社会的力を行使する。そこでは、言語の外にある「不純な」要素が介入することで社会的要因が言語に「反映」するのではなく、言語そのもののなかにさまざまな社会的諸力が内在し、それらが多様な形態をとる。現在の研究関心は、こうした問題意識にもとづき、いかにして言語が人間の行為と意識の対象となり、そこからどのようにして言語規範と言語表象が発生するのかを解明することにある。

ゼミは総勢20名をこえ、それぞれのゼミテンの関心も研究テーマも異なるため、統一的なテーマは設定しにくい。ゼミの運営のしかたも同様で、年間を通してゼミテンの発表をつぎつぎにおこなった年もあれば、前期はテキスト購読、後期は各自の発表にふりわけた年もある。というわけで、ゼミナールのやりかたはまだ試行錯誤の状態にある。とはいえ、どのような形態をとるにせよ、各ゼミテンが修士論文・博士論文を完成させるために、ゼミナールの場を存分に活用してくれれば、ゼミナールの第一の役目は果たされたことになるかもしれない。

2000年3月