教員と研究領域/第一部門(人文総合)
井上 間従文
- 履歴・業績(Hitotsubashi Researchers Information)
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研究室: | 東キャンパス国際研究館6階 |
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オフィスアワー: | 随時、事前にメールで予約を取ること。 |
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研究概要とメッセージ
研究
Mayumo Inoue's research probes the intersection of aesthetic forms and modern imperial formation, whereby artforms including poetic texts and cinema offer sense-based critiques of the modern imperial formation that enacts its transnational policing power upon and through local nation-state forms. Inoue’s work examines this tension between art form and political formation specifically in the context of twentieth- and twenty-first century United States and East Asia including Okinawa. His publications include the co-edited collection Beyond Imperial Aesthetics: Theories of Art and Politics in East Asia (with Steve Choe, Hong Kong University Press, 2019) as well as the articles on Theresa Hak Kyung Cha, Charles Olson and Kiyota Masanobu, and the transpacific regime of biopolitics across the U.S., Japan, and Okinawa in Criticism, A Blackwell Companion to American Poetry, Discourse, and American Quarterly respectively. His essays in Japanese have appeared in journals such as Gendai Shiso, Ecce, and las barcas.
アメリカ研究と東アジア研究を横断する領域において、芸術作品の美的形式と帝国的統治形態との緊張関係をポエティクス(詩学)の視点から文学および映像表現を中心に研究しています。沖縄からアジア系アメリカを含む幅広い地政学的編成において、詩や映像がいかにして国民国家形態を介して機能するトランスナショナルな主権権力と生権力の相互的なアレンジメントに抗い、それらを超出する共同性と関係性を開示しえるかについて探求を続けています。英語での著作としては共編著 Beyond Imperial Aesthetics: Theories of Art and Politics in East Asia (with Steve Choe, Hong Kong University Press, 2019)を刊行。テレサ・ハッキョン・チャ、チャールズ・オルソンと清田政信、戦後アメリカ、日本、沖縄を横断する生権力の枠組みについての論文をそれぞれ Criticism, A Blackwell Companion to American Poetry, Discourse, American Quarterly などに掲載。日本語の批評を『現代思想』、『Ecce 映像と批評』、『las barcas』などに掲載。
教育
教育面では、アメリカ文学、東アジア研究、視覚芸術研究(写真研究、映画研究、1960年代アバンギャルドなど)の学生の方々を受け入れて来ました。これら分野とレイス研究、ジェンダー研究、ディサビリティ研究などとを横断する研究を行う院生の方々もいます。英語圏の研究者や大学院生の方たちと共に学ぶ機会も積極的に提供しています(研究科HPのイベント欄を参照)。博士後期課程進学希望者に関しては、先行研究を充分に知った上で、それらを越えようとする研究を志す方々のみを受け入れる方針です。昨今はアメリカの博士課程後期に進学希望の学部卒業生の方たちも受け入れており、近年はUC, SUNY, CUNYなどのアメリカ大学院博士課程への進学者がいます。修士課程後の卒業を希望する方に関しては、社会において人文学の思考を粘り強く活かしていかれるアマチュア精神に溢れたインディペンデント志向な方々を歓迎します。学部「共通ゼミ」では、芸術と思想の双方からポスト帝国主義の現在をクリティカルに思考したい方々を受け入れています。
2022年6月更新