教員と研究領域/第1部門(人文総合)
尾方 一郎
研究室: | 東キャンパス国際研究館4階 |
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研究室電話: | 「学士課程ガイドブック」、または大学院「学生便覧」参照(ただし学外からの営業等のお電話は固くお断りいたします)。 |
オフィスアワー: | 金曜日 13:30~14:30(ただし所用で不在の場合も多いので事前にメールしてください) |
連絡先: | メールフォーム |
研究領域
研究領域は近代ドイツ文学・思想・文化史。文学に関しては主として19世紀後半 から20世紀前半の作家を対象としており、 例えばトーマス・マン、ムージル、フォンターネなどの小説に関心を持っているほか、 フロイトやユングの思想に興味を持っている。研究方法はオーソドックスな文献学的手法 を基礎とするが、近年は例えば語り手、書き手という観点を中心にした物語論的な問題、 あるいは時代の文化史的状況と文学を始めとする諸芸術との相互関係の問題に軸足を移している。
2012年9月
教育に関するメッセージ
共通科目の講義について
Webシラバスを参照。
共通ゼミについて
共通ゼミでは、履修者の研究対象や関心に合わせる形で、ドイツ語の原典講読を行っている。詳細はWebシラバスを参照。
大学院講義について
「文献演習(ドイツ語)」および「ドイツ語圏文学(旧・欧米言語文化論(独語圏))」を担当している。前者では語学力の養成を主眼とし、後者ではドイツ語圏文化の理解を深めることを目的として、ともにドイツ語の原典講読を行っている。2017年度から新しく「論理学」を開講。詳細はWebシラバスを参照。
大学院演習について
主ゼミではドイツ語圏の文学や文化を対象とする院生が多いが、副ゼミではそれ以外のドイツに関わる研究をする院生も例年参加している。ゼミの内容は、院生の発表とドイツ語原典講読を併用し、講読では例年ドイツ語の文学ないし思想のテキストを、シンタクスにも充分な注意を払いながら丁寧に読解し、それぞれの部分に関する了解をなるべく一致させるという方式を取っている。一見迂遠な方法であるが、まずは文法に即して理解できる読解力を持たねば、その先のドイツ文学・思想の研究は砂上の楼閣である。従って新たに入学してくる修士の院生には、読解力に充分な自信がない場合、文法的に精確な読解と、多読による総体把握能力と、共々に養成して行なってほしいと考えている。2014年度は、ムージルの"Amsel"および Heinz Schlafferの"Die kurze Geschichte der deutschen Literatur"を講読する他、順次研究発表も行なった。2015年度はシュティフターの"Haidedorf"、ムージルの"Törless"を講読する他、順次ゼミ生の研究発表も行なった。講読においては、まずは文献学的手法によって正確にテキストを読むことを目指すが、またその先の人文科学的諸事象の理解や解釈に関しては、現在さまざまな方法論が百花繚乱の状態であるなかから、単に目新しさだけではなく、充分な合理性と確実さをもつものを共に選んでいきたいと思っている。詳細はWebシラバスを参照。
2016年3月改訂